アシストセンターねこの手の日記です

地域で障害のある方の生活をサポートしている、
アシストセンター「ねこの手」の日記です


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2010年8月23日月曜日

2010年8月研修会「ベット上での着脱」

9月の研修会のテーマは「ベット上での着脱」
肢体不自由で寝たきり利用者さんを座位をとらずに寝たままで、
寝衣の交換を行うという設定で行いました。
今回も前回同様参加したヘルパーさんにはやり方は説明しないで、その場で考えてもらいながら実際にモデルに前開きのシャツの更衣介助を行ってもらいました。




「右上下肢がより拘縮が進んでいる」という設定ですので、「着患・脱健」のセオリー通りに右腕から袖を通し、左側臥位にして体の下へシャツを送りこみます。





次に右側臥位の状態で、送りこんだシャツを広げ背中の中心に合わせ左の腕を通します。左腕を袖に通すのに少し苦労しました・・・・・・


写真はありませんが、最後にもう一度右側臥位の状態で背中を整えて完成!




利用者さんの体の状態により若干変わってきますが、おさらいすると
①患側(可動域の少ない側)から片腕を通す。(肩までしっかり通さないのがポイント)
②患側逆向に側臥位(もしくは少し体を浮かせ)シャツを丸め体の下に入れる。
③患側に側臥位にしてシャツを広げ中心を合わせる。
④腕を通す。
④背中のシャツを整える。



慣れていないヘルパーさんは最初に通した側の肩にしっかりシャツを通してしまい、
逆の腕を通す際に袖を通せず苦労していました。
寝たきりの方は関節の拘縮が進んでいることが多く、健常者のように腕を肩より上に挙げることができない事がほとんどです。
この点に注意し、少ない可動域を意識し利用者さんに負担のかからない介助することが今回のポイントです。


また、寝たきりの方はシャツのちょっとしたしわが気になったり、皮膚に跡が残ってしまったりしますので、シャツやシーツのしわは必ずきれいの伸ばすことも大切です。






↑参考動画
「介護技術~臥位での着脱」

参加して頂いたヘルパーさんの感想としては、
・袖入れが難しかった
・手際良く行わないと利用者が疲れることが分かった
・実際体験して大変でした。 
・介助するだけではなく、される側の体験も全員するべき。
                             などなど・・・・
モデルの感想としては
・背中のシャツのたわみなど以外に気になるものだと感じた。
・手早く行ってほしい。
・側臥位になる際ベット際だと怖かった
・健側の腕を通す際に慣れていない方は少し苦労していた。
                             などなど・・・
参加して頂いたみなさんお忙しいところお疲れさまでした!
今回は時間と人数の関係でシャツの更衣のみしか行えませんでしたが、
今後はズボンや丸くびのシャツなどの研修も行う予定です。
それでは、次回もご期待ください!